西部造船会々報
第106回西部造船会例会(西部造船会々報 第106号)
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衝突水塊による衝撃力と衝撃音に関する研究
*肥後 靖山田 良森川 真一
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キーワード: 水塊, 衝突, 衝撃力, 衝撃音, 相関
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p. 000008

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抄録

海洋構造物を設置後,時に波浪による衝撃的な力を受け,これによって,構造物が損傷を受ける可能性があり,その安全性を保つために定期的な保守が必要である.その際,海洋構造物がどの程度の力を受けているかをモニターすることは,保守点検の目安となる.しかしながら,従来の方法での波浪衝撃力モニターは,手間と費用がかかり,簡便な計測法が望まれる.そこで,本研究は,波浪によって構造物が衝撃的な力を受ける際,同時に衝撃的な音を発生することに着目し,音を計測することで,衝撃力を推定する可能性について検討する.研究の第一段階として,水塊を自由落下させ,衝突時に発生する圧力と音を計測することによって,その相関について検証した.その結果,衝撃力と衝撃音には相関があり,これを精密に検討することで,新しいタイプのリモートセンシング技術開発の可能性があることが分かった.

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© 2003 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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