西部造船会々報
第106回西部造船会例会(西部造船会々報 第106号)
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アルミニウム合金材の繰り返し大変形曲げによる亀裂発生強度に関する研究(その1)
矢島 浩山本 元道廣田 一博松岡 和彦*飯塚 智史石田 欽也
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p. 000014

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抄録

アルミニウム合金材 JIS A5083P-O材を供試して,軸力圧縮予歪材の引張強度特性を把握した。さらに,JIS A5083P-H321材の帯板試験片による,座屈崩壊後の繰り返し大変形曲げ亀裂発生強度を把握した。得られた知見は以下のとおりである。(1)公称歪で約-50%(真歪で約-65%)までの軸力圧縮歪を与えたA5083P-O材の引張強度特性,すなわち降伏応力(0.2%耐力),引張強さおよび伸びなどを把握した。(2)A5083P-H321材に対しての,座屈崩壊後の,500_-_600cycles以下の繰り返し大変形曲げに対する亀裂発生寿命が評価可能になった。すなわち,初回曲げ圧縮後の試験片長さ方向の公称歪から推定した歪範囲と,長さ0.5mmの微小亀裂発生繰り返し回数との関係式が得られた。

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© 2003 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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