西部造船会々報
第106回西部造船会例会(西部造船会々報 第106号)
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ポッドプロパルサの単独性能
*右近 良孝藤沢 純一大橋 訓英日野 孝則
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p. 000015

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抄録

海上技術安全研究所では、ポッド・プロパルサを搭載した新形式船型を研究開発するため、ポッド・プロパルサ用の動力計を製作するとともに、信頼性のある単独性能計測法の開発に取り組んだ。前報では、ポッド・プロパルサの単独性能計測法を主に述べるとともに、得られた計測結果の一部を公表した。
本論文では、ポッド・プロパルサ船の推進性能評価のベースとなるポッド・プロパルサ単独性能について、動力計を改良して計測を行い、より詳細に計測結果を報告する。次に、計測結果に影響を与える要因(プロペラと動力計との間の隙間やプロペラの取り付け位置など)について、パラメータを変化させて計測を行った。得られた結果について、通常のプロペラ単独試験結果とCFDによる計算結果と比較して考察した。
特に、ポッド・プロパルサ船の実船馬力を模型試験結果から推定する際には、ポッド・プロパルサの実機性能を予測する必要があり、ポッド・プロパルサ特性に及ぼす粘性影響(尺度影響)やプロペラとポッド・ケーシングとの干渉現象を把握することが不可欠となる。このため、CFDコードによりポッド・プロパルサに働く抵抗を計算し、実験と比較するとともに、実用的ポッド・プロパルサ簡易性能推定法の有効性について調べた。この結果について報告する。

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© 2003 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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