主催: 関西造船協会
共催: 西部造船会, 日本造船学会
p. 000015
本研究は、船体の非線形影響(水面上の船体形状)を考慮した実用的な耐航性能推定手法を構築すると共に船体非線形問題として問題を取り扱うことによって生じる波浪変動圧の非線形影響を調査・検討するこを目的としている。時間領域Green関数法を用いて水面上の船体形状のみを変化させた modified Wigley model を対象船として波浪中を航走する船に働く流体力及び船体運動を時刻歴で計算した。船体運動の計算結果は水槽試験結果との比較・検討により実用上問題のないレベルで推定されていることを確認した。また、計算により求めた波浪変動圧については線形理論に基づく計算結果との比較・検討により特に船首尾において非線形影響が顕著に見られることを確認した。