西部造船会々報
第109回西部造船会例会(平成16年度秋季造船三学会連合大会)(西部造船会々報第109号)
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グライダー型海洋観測ビークルの試設計
*山口 悟境 小牧山下 勇一
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p. 000004

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抄録

近年、地球温暖化等の気候変動が重大な問題となって来ているが、地球規模での環境保全を考えるためには、海洋の詳細な観測が不可欠である。これまで様々な海洋観測用機器が開発されて来たが、広大な海洋を調査するためには十分な手段が得られているとは言えない。海中観測のための機材の一つとして、様々なタイプの海中ロボットが開発されて来ているが、その行動範囲は搭載するエネルギーによって制限されるため、広い海域を連続調査することは困難である。本報告ではグライダー型の機体を用いることにより、少ないエネルギー消費で長距離を連続航行可能な海洋観測ビークルを設計することを試みる。グライダー型の海中ビークルを設計する上での問題点を検討し、試設計された機体の性能を数値シミュレーションによって推定する。また、シミュレーション結果の有効性を検討するために模型実験を実施する。

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© 2005 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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