廃棄物学会誌
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札幌市における事業系生ごみのリサイクルシステム
藤沢 武
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2000 年 11 巻 5 号 p. 355-365

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抄録

札幌市では, 事業系一般廃棄物の約4割を占める生ごみに着目し, コンポスト化の方向でその事業化に向けて, 水分調整材の選定, 生ごみ発生量調査, 市場性調査等を開始した。
その間, 新たなリサイクル技術を用いた「飼料化」という方式による民間ベースでの事業化の可能性が現実化し, 札幌市としても積極的に支援していくことになった。
この方式は, 油温減圧脱水方式 (通称「天ぷら方式」) といわれるものであり, 札幌市では, プラント建設場所の提供, 生ごみ収集運搬に関する協力, 調整等の具体的支援を行い, 処分業の許可を付与する形で10年1月, 生ごみのリサイクルがスタートした。
当初, 処理能力35ton/日でスタートしたが, その後, 50ton/日に増強し, 現在順調に稼動している。その間, 農水省の数値認定がなされ, 家畜用飼料原料としてより安定した需要が見込まれている。
本稿が, 食品循環資源のリサイクルがより一層進展することの一助になることを期待する。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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