抄録
土壌汚染対策法が2003年2月に施行される。新法は汚染土壌の直接摂取と地下水摂取の経路遮断によって, 人への健康リスクを低減するところに特徴がある。土地の利用状況や管理状態に応じた, 実施可能な対策選択肢も広がる。汚染土壌の浄化に加えて, 覆土や舗装措置, 原位置不溶化措置や原位置封じ込め措置などであるが, こうした対策では依然として原位置に汚染物質は残留している。土壌汚染対策は, あくまでも原位置から汚染物質を除去し, 無害化することが基本であり, 本報告では, 土壌汚染の対策技術について, 技術開発や実用化の現状をまとめた。