廃棄物学会誌
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未規制排ガス成分とその対策の方向
武田 信生
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キーワード: 未規制, 排ガス, ごみ焼却
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1991 年 2 巻 4 号 p. 331-339

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抄録

廃棄物焼却炉, とくに都市ごみ焼却炉を念頭において, 未規制排ガス成分で問題となるような成分について概要を述べるとともに, その対策技術の方向を探るのが与えられた課題の趣旨である。大気汚染防止法において, 焼却炉以外の施設に対して有害物質として規制されている項目には, カドミウム, 鉛, 塩素, フッ素がある。廃棄物焼却炉に対しても世界的には, フッ化水素, 水銀, カドミウム, 鉛などの重金属, シアン, 一酸化炭素, 炭化水素, 全有機炭素 (TOC) , 多環芳香族炭化水素 (PAH) , ダイオキシン類などについて, 排出基準やガイドラインを持っている国がある1) 。ここでは, 現在話題にのぼっているダイオキシン類に関して少し詳しくその対策の方向を述べ, さらに, 他の排ガス成分として, 水銀等の重金属類, フッ素, ホウ素, フロンガスについて述べてみたい。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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