廃棄物学会誌
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ダイオキシンに関する環境保全の取組の動向
牧谷 邦昭
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1997 年 8 巻 4 号 p. 279-288

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抄録

わが国におけるダイオキシンの問題は, 廃棄物焼却施設に係るものを中心に, 現在最も主要な環境問題のひとつとなっている。ダイオキシンの対策については, その遅れが指摘されてきたが, 国や自治体において, ここ1年ほど大きく動きつつある。
ダイオキシンは, 動物実験から非常に強い毒物のひとつであることがわかっているが, その毒性は動物種によって大きく異なり, しかも発がん性や生殖毒性など多岐の毒性を有することから, 人の健康へのリスクを定量的に評価した上で, そのリスクに見合った対策を立てることが重要である。こうしたことから, 現在, 国においては, ダイオキシンのリスク評価を行い, それに基づく対策の体系を組み立てようとする状況にある。本稿では, このようなリスク評価の内容と対策の検討状況を紹介する。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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