第140回国会において廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律が成立した。
今回の改正は, 山積する廃棄物問題, 特に産業廃棄物をめぐる諸問題の解決を目指し, 総合的な施策を講ずるものであり, 平成3年の改正に匹敵する一大改正である。本稿では, 改正の背景とその内容の概略を解説する。
法改正の内容の要点は, 廃棄物の減量化・リサイクルの推進, 産業廃棄物処理に関する信頼性と安全性の向上, 不法投棄対策等の強化にある。減量化・リサイクルの推進としては, 多量排出事業者における減量化とリサイクルに係る規制緩和策がある。施設の信頼性と安全性の向上については, 設置手続として, 生活環境影響調査の実施とその情報公開, 維持管理の適正化として, 埋立処分終了後の維持管理費用の積立制度などの規制強化を行っている。また, 不法投棄対策として, マニフェスト制度の拡充, 罰則の大幅な強化, 原状回復のための制度設定を行っており, その効果を期待している。