YAKUGAKU ZASSHI
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Occurrence of Coring in Insulin Vials and Possibility of Rubber Piece Contamination by Self-Injection
Toshinari ASAKURAHiroaki SEINOSeishiro NOZAKIRyuzo ABE
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キーワード: insulin, coring, needle, vial, diabetes
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2001 年 121 巻 6 号 p. 459-463

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抄録

注射針を輸液剤等のゴム栓に穿刺するときに, ゴム栓からゴム片が削り取られるというコアリングが報告されている. 実際に自己注射を行っている患者のインスリンバイアルでもコアリングが発生しているかを確認した. 入院患者30名よりインスリンカートリッジを回収し, 空打ち液, 注入液, カートリッジ残液を試料とした. 発生したゴム片を顕微鏡下で観察し形状と個数, 大きさを測定した. コアリングの発生率は, 空打ち液の発生率は73%, 注入液は47%, カートリッジ残液は97%であった. 形状は, 針を通過している空打ち液と注入液では塊状が多く, 針を通過していないカートリッジ残液では針状が多かった. 空打ち液と注入液では小さなゴム片が多数確認されたことにより, ゴム片が皮下内に注入される可能性が強く示唆された. コアリングの原因としては, 針を同一個所に回転させて刺すためと考えられる. そのため, 今後はペン型注射器への針の装着について構造上の改良が必要である. コアリングは注射液の異物混入という点で, 医学的にも薬学的にも非常に重大な問題である. 今後はラテックスアレルギーやリポディストロフィーなどとの関連も検討する必要がある.

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© 2001 The Pharmaceutical Society of Japan
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