YAKUGAKU ZASSHI
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ラット腹腔灌流によるサリチルアミド, サリチル酸及び安息香酸の腹膜透過性
及川 隆幸弓田 長彦芝崎 茂樹西垣 隆一郎梅村 甲子郎
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1988 年 108 巻 12 号 p. 1196-1202

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抄録

近年, 臨床において慢性腎炎の治療に連続携帯式腹膜透析 (CAPD) がしばしば行われるようになってきた. 透析時に生体の過量の水分を除去するために高張液を用いている.
副作用として, 腹膜炎がしばしば生じ, 治療に抗菌薬等の薬剤が用いられている. それら薬物の腹腔での体内動態について薬物動態学的な手法を用いて解析した研究はJanickeら, 石川らの報告があるにすぎない. したがって, 各薬物の血中-腹腔間での動態を知ることは, 薬物治療上, 非常に意義深いものと考えられる.
そこで, 今回pH分配仮説に従って吸収される薬物あるいはsolvent drag効果によって吸収される薬物等吸収形態の異なると考えられる3つの薬物, すなわちサリチルアミド, サリチル酸及び安息香酸を用い, 血中-腹腔間の薬物相互移行について薬物動態学的に検討したので報告する.

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