YAKUGAKU ZASSHI
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1,1-Diphenylmethylamine誘導体の薬理学的研究(第1報)N-Alkyl-1,1-diphenylmethylamine誘導体の局所麻酔作用について
長坂 光昭寺島 美佐子浅井 肇伊藤 磯雄
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1972 年 92 巻 6 号 p. 681-685

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抄録

1,1-Diphenylmethylamine誘導体の薬理作用として, 局所麻酔作用, 抗histamine作用, 交感神経遮断作用が報告されている.緒方らは構造が比較的簡単な酸素原子を含まないこの種の誘導体の局所麻酔作用と化学構造との関連性を報告している.しかし, この種の誘導体で局所麻酔剤として実用されているものはない.われわれは伊藤らによって合成された数10種の1,1-diphenylmethylamine誘導体のうちから, lidocaineより強い局所麻酔作用を示すN-alkyl-1,1-diphenylmethylamineを見いだした.そこで, この誘導体19種の局所麻酔作用と化学構造との関連性を検討し知見を得たので報告する.

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