YAKUGAKU ZASSHI
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金属塩触媒によるフェノール類のメチル化
井上 正美榎本 三郎
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1976 年 96 巻 7 号 p. 923-926

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抄録

フェノール類のメチルエーテル体は強アルカリ性の下でジメチル硫酸を作用させることにより高収率, 選択的に行なわれている.しかし, ジメチル硫酸の毒性が高いこと, 廃液中に未反応原料および副生硫酸ナトリウムが高濃度に含まれてくるので後処理がはん雑である.そこで, 理想的反応系としてフェノールとメタノールの触媒反応がもとめられている.メタノールをアルキル化剤として触媒の存在下, フェノール類のエーテル化を行なった例として, フェノールとメタノールからBF3を触媒とし, 170°でアニソールが得られていることを挙げることができる.著者らは, さらに取り扱いの容易な触媒系を探索し, 金属塩のうちFeおよびCrのリン酸塩が300-375°でフェノール類のエーテル化を選択的に行なうことを見い出した.一方, 硝酸塩を触媒とすればortho位核メチル体が得られた.そこで, アルキル化に対する金属塩の特性を反応条件に対する生成物の分布, 変換率の相違等から明らかにすることを目的とした.

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