現在,尿中赤血球鑑別の情報は血尿の由来を推測するための重要な指標のひとつとされており,血尿に遭遇したときには臨床への質のある情報報告するための検査として実施されている.山梨県臨床検査技師会一般検査研究班においては,血尿診断ガイドライン1)に「尿中赤血球鑑別」が掲載され,後「尿沈渣検査法2010」2)に判定基準が掲載され今日に至るまで,研修会等を通じて山梨県内施設尿中赤血球鑑別の実施の推奨及び報告方法の整備,県内各施設において尿中赤血球の正確な分類が実施できることを目標に活動してきた.今回,一般検査研究班活動の成果と今後の課題を,会員へのアンケート調査,外部精度管理調査から評価したので報告する.