山野研究紀要
Online ISSN : 2433-6424
Print ISSN : 0919-6323
植物色素を用いた染毛技術と毛髪の損傷度
鎌田 正純宋 貞禮尹 健赫内堀 毅
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2004 年 12 巻 p. 1-8

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抄録

天然植物染毛剤のヘナによる色調を広げるための染色方法とその染色方法の毛髪損傷に対する修復効果を検討した。ヘナ粉末に対して、蒸留水での抽出操作やクエン酸などの添加を行うことにより、様々な色調に染毛できることが判明した。さらに、ヘナによる染毛の前に行うブリーチの割合を調節することにより、その色調をさらに多様化することが可能であった。損傷した毛髪の改善は、ヘナにクエン酸を添加した系において発現された。毛髪の損傷修復と色調に相関性が得られなかったことから、ヘナの染毛成分と、毛髪の損傷を修復する機能は、それぞれ別の成分が寄与している可能性が示唆された。

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© 2004 学校法人山野学苑 山野美容芸術短期大学
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