高島他^<3)>の追跡調査として、美容専門学校2年生814名に対して学校適応感・仲間志向と心身の健康度・ゆとり感との関連を質問紙法によって調査し、前回の結果と比較検討した。その結果、学校適応感と仲間志向はともに1年次よりも低下し、健康度も低くなったことがわかった。また、仲間志向の強い群は孤立志向の群に比べて健康であること、学校適応・仲間志向ともに高い群は、他の群よりもゆとりを感じていることなどが認められた。これらの結果から、全体として適応感・仲間志向・健康度が低下した2年生においては、仲間志向の強さが心身の健康を左右しており、適応感と仲間志向の両者が高いことは、ゆとりにもつながっていることがわかった。