山野研究紀要
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<論文>有髄神経線維を構成する神経細胞の突起の中に認められたparaboloid様小体
山本 將
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1998 年 6 巻 p. 1-9

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抄録

パラボロイドは爬虫類や鳥類,両生類の視細胞あるいは松果体細胞で知られている。哺乳類では,肝炎を発症している幾種類かの肝臓病における病的肝細胞のほか正常なマウスの骨格筋細胞で存在するが,神経組織では報告はまだないようである。このたび陰茎骨遠位節軟骨の内部を貫通する有髄神経線維の中軸である,細長い神経細胞突起中に,パラボロイド類似構造(P-小体)を初めて認めた。他方でこの神経細胞突起は髄鞘とシュワン鞘を有し,感覚神経細胞の樹状突起と推定された。貫通神経を構成する神経線維束は曲折を繰り返し,これらの線維の変性や破壊を示す像もしばしば観察された。これらの事実はこの領域の神経の炎症の発症を暗示している。そこでp-小体ならびにパラボロイドの炎症との関係も手短に考察した。

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© 1998 学校法人山野学苑 山野美容芸術短期大学
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