本研究では美容保健学専攻の学生を対象として,学科の特色を考慮した教育方法を検討するために,昨年度に引き続いて形態測定,生体検査及びアンケート調査を行った。その結果は次のようにまとめることができる。1)Y-G性格検査,昨年,今年度ともほぼ同じ結果であり,行動型がほぼ40%と最も多かった。この性格の特徴を活かすために情緒の不安定さを取り除くような教育をすべきであると考えられた。2)運動習慣について,昨年と同様に大学入学後の運動習慣が著減した。3)健康状況(不定愁訴)においては,「疲れやすい」や「首筋や肩がこる」など,昨年度とほぼ同様な項目の訴え率が高かった。以上の結果から,運動する機会を増やしていきながら,個々の学生が実践できるような生活習慣の改善を目標に,一方で心身の健康を導く健康教育を充実させることが重要であることが示唆された。