日本養豚学会誌
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総説
豚における肢蹄の評価法と遺伝的パラメーターの推定
尾野寺 崇當眞 嗣平西條 由紀佐藤 正寛
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2009 年 46 巻 2 号 p. 33-59

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抄録

肢蹄障害は種豚が廃用となる主要な原因の1つであるため,肢蹄の強健性は農家にとって最も関心のある事柄の1つである。肢蹄障害には様々な要因が考えられるが,遺伝もその重要な要因の1つである。肢蹄の強健性を評価するためには,肢蹄の外貌を客観的に点数化(スコアリング)する必要がある。肢蹄には数多くのスコアリング法があり,バイナリ型スコアリング法と線形スコアリング法の2つに分類することができる。バイナリ型スコアリング法は問題の有無とその程度を評価するものであるのに対し,線形スコアリング法は形質の変動を効果的に記録するものである。そのため,肢蹄形質の評価にはバイナリ型スコアリング法よりも線形スコアリング法のほうが適しているとされる。肢蹄評価値の遺伝率は,低から中程度の値が推定されている。骨軟骨症スコアの遺伝率も肢蹄評価値の遺伝率と同様に,低から中程度の値が報告されている。また,多くの肢蹄外貌形質における評価値間には高い正の遺伝相関があり,肢蹄評価値と骨軟骨症病変との間にも高い負の遺伝相関が認められている。肢蹄評価値と発育形質や産肉形質との間には,一般に好ましくない遺伝相関が推定されている。肢蹄を改良するためには,肢蹄外貌形質のスコアリング法における統一基準の作成や肢蹄評価値と連産性等との関係の明確化など,解決すべき課題が残されている。これらの課題を克服することで,肢蹄における強健性の育種改良が期待される。

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© 2009 日本養豚学会
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