日本養豚学会誌
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原著
豚肉の外観,「飼料米給与」表示,ならびに価格が消費者の豚肉選択に及ぼす影響
—研究所一般公開来場者を対象とした検討—
佐々木 啓介本山 三知代中島 郁世大江 美香勝俣 昌也
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2009 年 46 巻 2 号 p. 60-70

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抄録

豚肉の外観のうち脂肪交雑ならびに脂肪色,「飼料米給与」表示,および価格が消費者の豚肉選択に及ぼす影響を評点型コンジョイント分析を用いて解析した。脂肪交雑,脂肪色,「飼料米給与」表示,および価格の計4種類の属性を用い,価格については3水準,他の属性については2水準として合計8種類の製品プロフィールを作成した。これら製品プロフィールを回答者に示し,価格についてどう思うか,「安すぎる」から「高すぎる」までの8段階で評価させた。畜産草地研究所一般公開来場者のうち277名分の回答をコンジョイント分析し,その結果得られた各水準の部分効用値から,回答者を4群に分類できた。また,各回答者群について豚肉選択の態様を「飼料米・低脂肪群」「飼料米・高脂肪群」「飼料米高評価群」「価格重視群」のように特徴づけることができた。また,各回答者群における「飼料米給与」表示に対する限界支払意志額は,100gあたり6.9~61.2円と推定された。さらに,「飼料米給与」表示に対する評価は,飼料自給率の現状に対する回答者の意識との間に有意な相関が認められた。

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© 2009 日本養豚学会
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