日本養豚学会誌
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Oxytocin および Prostaglandin F 投与による離乳母豚のリンパ球幼若化反応の低下
田浦 保穂寺園 司高木 光博吉川 若枝左近允 巌松元 久己
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1991 年 28 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

oxytocin および prostaglandin F (PGと略) を豚に投与後, 3種の mitogen (phytohemagglutinin, pokeweed mitogen および concanavalin A) を使った0, 30, 60, 90および120分でのリンパ球幼若化反応の変化を比較検討した。体重195~300kgの離乳母豚6頭に oxytocin およびPGをそれぞれ25IUおよび10mg静脈内に注射し, 以下の成績が得られた。
oxytocin およびPGを投与した豚は in vivo において3種の mitogen に対する末梢血リンパ球 (PBL) の幼若化反応が低下した。in vitro では, PGまたは oxytocin と mitogen を無処置の豚のPBLに直接添加したところ, PG添加は oxytocin 添加に比較してその幼若化反応は有意に低下し, 直達的に免疫抑制することが判明した。

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