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日本養豚学会誌
Vol. 29 (1992) No. 1 P 32-40

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http://doi.org/10.5938/youton.29.32


体重約60kgのランドレース種15頭を用い, 中鎖脂肪 (MCT) および長鎖脂肪 (LCT, 大豆油) を飼料中に8%添加して28日間の飼養試験を行った。発育, 飼料の消化率, 背脂肪厚, 脂肪酸組成を測定し, 以下の結果を得た。
1) 1日当りの飼料摂取量は対照区に対し, LCT区, MCT区で少ない傾向を示したが, 逆に可消化エネルギー (DE) 摂取量はそれぞれ8.0%, 4.6%多かった。1日平均増体量は対照区の850gに対しLCT区で9.3%多かったが, MCT区では差は認められなかった。その結果, 飼料効率は対照区に対してLCT区で有意に高い値 (P<0.05) を示し, MCT区においても有意ではなかったが高い傾向がみられた。
2) LCTの消化率は92.4%であったが, MCTのそれは100%ときわめて良好であった。LCTおよびMCTのいずれの添加においても他の飼料成分の消化率に大きく影響は及ぼさなかった。しかし飼料摂取量と, LCTおよび粗蛋白質の消化率との間に有意 (P<0.05) な負の相関関係が認められた。
3) 背脂肪厚は, カタ, セ, コシいずれの部位においてもLCT区が厚い傾向を示し, 3部位平均値で, 対照区の30.1mmに対しLCT区では32.4mmであった。しかしMCT区では対照区との差は認められなかった。
4) 背脂肪内・外層および腎脂肪の脂肪酸組成では, LCT区でリノール酸などの不飽和脂肪酸含量が有意に多く, 飽和脂肪酸およびモノ不飽和脂肪酸が少なかった。しかしMCT区ではLCT区とは大きく異なり, 飽和脂肪酸が多く, モノ不飽和脂肪酸が少なかった。

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