日本養豚学会誌
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金華豚における子宮頸管, 腟および腟前庭の発達
加野 浩一郎廣岡 亮介宮野 隆加藤 征史郎
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1994 年 31 巻 4 号 p. 128-133

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抄録

1日齢から120日齢の金華豚の子宮頸管, 腟および腟前庭の発達過程を形態学的および組織学的に調べた。金華豚の子宮頸管, 腟および腟前庭重量は, 45日齢から75日齢の間に急速に増加した。子宮頸管の上皮は30日齢まで単層柱状上皮であったが, 45日齢以降重層化した。子宮頸管上皮の高さは45日齢から75日齢まで増加したが, 各日齢間に有意差は認められなかった。腟上皮は45日齢以降, 単層柱状上皮から扁平重層上皮へと移行した。腟上皮の高さは60日齢から90日齢の間に急速に増加した。腟前庭上皮は1日齢から全ての個体において重層扁平上皮であり, 45日齢から75日齢の間にさらに重層化が進み, 上皮の高さは急速に増加した。以上の結果から, 金華豚の子宮頸管, 腟および腟前庭は45日齢から75日齢の間に急速に発達すること, またこれらの急速な発達には卵巣における卵胞の早期の発達が関与することが示唆された。

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