日本養豚学会誌
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酸添加低蛋白質飼料の給与による肉豚における窒素排泄量の低減
古谷 修渡部 正樹阿部 博行清水 俊郎大門 博之佐藤 圭子今田 哲雄佐藤 金一
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1997 年 34 巻 1 号 p. 15-21

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抄録

子豚64頭を供試して, 育成期 (体重30-70kg) および肥育期 (体重70-105kg) におけるアミノ酸添加低蛋白質飼料の給与が窒素排泄量に及ぼす効果を調べた。供試飼料は標準的な粗蛋白質 (CP) 含量の飼料, 声れよりCPを4%単位低下させ, リジンおよびトレオニンを添加した飼料ならびにアミノ酸無添加の低CP飼料であった。体内への窒素の蓄積量は日本飼養標準・豚 (1993年版) に示された数式により推定し, 糞および尿への窒素排泄量は, 窒素の摂取量, 吸収量および蓄積量から算出した。
育成期においてはアミノ酸添加低CP飼料を給与した豚の1日増体量および飼料要求率は標準CP飼料給与の場合と変わらなかったが, 肥育期の発育成績は標準CP飼料に及ばなかった。アミノ酸無添加の低CP飼料の発育成績は育成期および肥育期とも著しく劣った。
尿中への窒素排泄量は, 低CP飼料を給与した場合に, アミノ酸添加の有無にかかわらず, 標準CP飼料に比較して少なくなった。アミノ酸添加CP飼料の平均尿中窒素排泄量は, 標準CP飼料に比較して, 育成期および肥育期でそれぞれ, 63%および68%と著しく低減された。糞中への窒素排泄量は尿中排泄量の場合ほどの差異はなかったが, 同様の傾向が認あられた。

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