1953 年 11 巻 12 号 p. 463-466
活性の強い水添触媒を容易にうる目的で, 義酸ニッケルを熱分解する方法について分解の媒質, 温度, 時間などを検討した結果, ジフェニルエーテル, ジフェニルまたはそれらの混合物中で2hr煮沸分解してえられるニッケルが最もすぐれた活をすることを知つた。この際発生するガスを分析して, 分解の約80%が (CHO2) 2Ni-Ni+H2+2CO2の式にしたがっておこることを推定した。
フェノールはこの触媒によつて水素圧・15atm, 反応温度160℃で完全に水添されることおよび1度使用した触媒は初回におけるよりも活性を増すことを認めた。