1954 年 12 巻 9 号 p. 368-371
0ークレゾールを2-メチルシクロヘキサノール及び, 2-メチルシクロヘキサノンとし, これらを硝酸, 過マンガン酸カリ, カロー氏酸, アルカリ熔融によつて酸化環開裂を行つた。その結果メチル基のある側で酸化が起り易く, 又, 水酸基のオルト位のメチル基は離脱することを知つた。(II)クレゾール溜分, キシレノール溜分の水素添加物を同様硝酸酸化して, アジピン酸誘導体を得た。この二塩基性酸とオクチルアルコールとのエステルはD.O.P.に優るとも劣らない性能を有する事を認めた。