有機合成化学協会誌
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検知管によるアクリルニトル蒸気の迅速定量法
小林 義隆
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1956 年 14 巻 11 号 p. 673-675

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抄録

検知管を用いるアクリルニトル蒸気濃度の測定法について研究を行つた。すなわち, 硫酸酸性のクロム酸を添加したシリカゲル粒を検知剤とした検知管にアクリルニトリル蒸気を通過させると6価のクロムの還元によつて黄トウ色の検知剤はただちに黒緑色に変化する。試料蒸気V=100ccを送入時間T=200secにて送入し, 生じる黒緑色の着色層の長さからアクリルニトリル蒸気濃度を求めた。測定範囲は1~120mg/lにして本法により比較的精度よくきわめて簡易にアクリルニトリル蒸気濃度を測定することができた。

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