1972 年 30 巻 12 号 p. 1019-1023
前報において, ザルコシノニトリル, グリシノニトリルの各種N-アシル誘導体についてアルカリおよび酸による加水分解反応を検討した結果, その選択性がアシル基に用いたカルボン酸の解離定数に依存することを報告した。
本報ではアシルアミノニトリル類のα-アルキル置換基がニトリルの選択的加水分解に対する影響を知る目的で, アシル基としてアセチル基を, アミノニトリルとしてα-モノおよびα, α-ジアルキル置換ザルコシノおよびグリシノニトリルを用い検討を行なった。