有機合成化学協会誌
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キノロン系抗菌薬の合成研究
創薬研究は面白い
早川 勇夫
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2000 年 58 巻 5 号 p. 477-479

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抄録

第一製薬 (株) に入社し, 4年目より20年以上にわたり一貫して感染症分野でのキノロン系合成抗菌薬 (以後キノロンと略) の探索研究 (合成研究) に従事した。この間, オフロキサシン (1) (商品名タリビッド), レボフロキサシン (2) (商品名クラビット) が上市され, それぞれ臨床現場で高い評価を与えられている。現在3つ目のキノロンとして, 次世代のニューキノロンと位置付けられるDU-6859a (3) (一般名シタフロキサシン) が開発の最終段階にある。3は重症, 難治性感染症の治療薬 (注射・経口) として, 単剤で最も高い有効性を示す薬剤の1つとして期待されている。
研究開発に長い期間を要する創薬研究において, 世に出た3薬剤に関わることができたことは, 真にメディシナルケミスト冥利に尽きる以外の何物でもないが, それなりの努力も苦労もあった。思い返してみると忘れられない感激を味わったことが3つある。

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