抄録
2012年7月24日,神戸大学惑星科学研究センター内の講義室にて「惑星科学の今後を考える会」なる催しが開かれた.本稿はその会議の参加記録であり,紹介である. 1992年に惑星科学会が発足して以来20年の歳月が流れた.その間,惑星探査,大型望遠鏡観測,大規模シミュレーション科学等の大型プロジェクトに関わる研究者も増え,拠点と呼ばれる組織も生まれてきた.本会では惑星科学コミュニティにおけるそうした拠点組織の持つ役割と課題を整理し,現状認識を深め,大型プロジェクト研究を推進できる力を持つコミュニティの今後のあり方について議論した.