日本惑星科学会誌遊星人
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エポックメイキングな隕石たち(その12):~Monahan(s 1998)とZag ~  太陽系最初期の水を取りこんだ岩塩を持つ隕石
馬上 謙一
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2018 年 27 巻 1 号 p. 40-42

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抄録

 Monahans( 1998)とZagは1998年に地球に落下した普通コンドライトである.これらの隕石には岩塩であるハライト(Halite : NaCl)が含まれており,そのハライト中には水を主成分とする流体包有物が存在していた.そのため,小惑星帯に存在する天体の水の起源を考える上で非常に興味深い試料として,様々な研究がなされてきた.これらの二つの隕石の岩石的な特徴と年代学的な研究,及び,ハライトの成因について紹介する.

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© 2018 日本惑星科学会
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