日本惑星科学会誌遊星人
Online ISSN : 2423-897X
Print ISSN : 0918-273X
ISSN-L : 0918-273X
特集「火星圏のサイエンス」
火星研究における「火星隕石」の役割:これまでの貢献と将来の展望
小池 みずほ森脇 涼太臼井 寛裕
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 27 巻 3 号 p. 180-189

詳細
抄録

近年の火星探査で報告された多数の「水の証拠」は,かつての火星の大規模な環境変動と生命の存在可能性を示唆し,火星における物質科学研究の重要性を強調している.火星は,地球以外の惑星では唯一,その岩石試料を「火星隕石」として手にすることのできる惑星である.火星隕石から得られた詳細な岩石記載・化学分析情報は,火星探査によるその場分析データと相補的な関係にあり,火星史の解明に大きく貢献してきた.本稿では,特に「火星隕石の同位体記録」を主軸に,表層の大気・水環境進化,および,火星内部の化学進化について,現在までにわかってきた事と将来の可能性を提示する.

著者関連情報
© 2018 日本惑星科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top