日本惑星科学会誌遊星人
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短周期スーパーアース系の形成
荻原 正博
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2018 年 27 巻 3 号 p. 235-245

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抄録

 系外惑星観測によって数多くの短周期スーパーアースが発見されており,特にケプラー宇宙望遠鏡を用いた観測成果から短周期スーパーアース系の様々な特徴が明らかになってきた.観測から得られる情報の中には,惑星形成時の様子を記録したものもある.一例として,隣り合う惑星の軌道周期比分布からは,惑星形成の最終段階の様子を議論することが可能である.このような情報が得られている現在,惑星形成過程を正確に追う惑星形成N体計算は短周期スーパーアース系形成理論の構築に極めて有用である.本稿では,短周期スーパーアース形成N体計算結果と観測結果の特徴をそれぞれ示し,短周期スーパーアース系形成理論の現状の理解を整理する.

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© 2018 日本惑星科学会
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