宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
古河電池株式会社
2018 年 27 巻 3 号 p. 258-261
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日陰運用の難関である低温対策と省エネの工夫について報告します.熱制御は,日陰前に探査機全体を昇温し日陰初期は余熱で保温し,日陰中は最低限の温度を保つという対応策をとりました.バッテリについては,温度と充電状態を可能な限り低く維持し,容量劣化を低減してきています.長時間日陰中は,消費電力の削減に加え,安全な範囲でバッテリの過充電や昇温を行い,放電容量の最大化を図りました.その結果,打上げ前設計の最大日陰時間を超える長くて寒い夜を無事乗り切りました.
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