日本惑星科学会誌遊星人
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火の鳥「はやぶさ」未来編 その33 ~はやぶさ2試料の有機分子分析~
奈良岡 浩
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2024 年 33 巻 4 号 p. 454-462

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抄録

はやぶさ2探査機によってC型炭素質小惑星リュウグウから持ち帰られた試料中に非常に多くの有機分子を検出した. アミノ酸やアミン, カルボン酸, 核酸塩基を含む含窒素環状化合物など地球生命になじみの深い化合物から多環芳香族炭化水素, 含イオウ有機分子なども含まれる. 小惑星表面が超高真空にある環境下で高エネルギーの宇宙線や紫外線を受けながらも多種多様な有機分子が存在することは驚きであった. これらの存在は地球外物質中の有機分子の起源や化学反応プロセス, および保存過程を解明するために役立つ. 本稿ではリュウグウ試料の有機分子の初期分析を振り返り, 計画の経緯や戦略などを個人的な立場から記したい.

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