地震 第2輯
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P波走時の変化と地震の起りかた
吉村 壽一
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1953 年 6 巻 4 号 p. 176-182

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抄録
地震波の異常伝播の現象はモホロビチツチ層 (または表面層) の厚さの影響もあるが主な原因は地殼の歪にあると考之られる. 多くの地震について得られたP波走時の偏差量は独特の分布を示しており, かつ一定の方向に移動しでいる. 筆者はごれを位相流と名ずけた. 地震は位相流の動きの不連続になつている地点で起りその規模は地震の発生に関与したと考えられる正の偏差面積に大体比例している.
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© 社団法人日本地震学会
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