消費者行動研究
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21 巻, 1_2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
論文
  • 神田 晴彦, 西尾 チヅル
    原稿種別: 論文
    2015 年 21 巻 1_2 号 p. 1_2_1-1_2_24
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/08/31
    ジャーナル フリー

    消費者は、購入時に多機能製品を選ぶが、後に使いこなすのが困難であることに気づくことがある。このような選好の逆転現象は機能疲労(FeatureFatigue)と呼ばれ、スイッチングや悪評といった行動を招くとされてきた。

    本研究では、デジタルカメラの買い替え前後2回に渡って実施したアンケートデータを用いて、機能疲労の影響を実購買の側面から確認した。その結果、仮説通り、機能疲労は実際のリピート購買行動にマイナスの影響を及ぼすことが示さた。また、機能疲労はネガティブクチコミを促進しポジティブなクチコミ行動を抑制するだけでなく、感情的ブランド・コミットメントの有するネガティブなクチコミを抑制する力を弱めてしまうことなども示された。

  • ブログ記事へのナラティブトランスポーテーション効果に注目して(1)
    安藤 和代
    原稿種別: 論文
    2015 年 21 巻 1_2 号 p. 1_2_25-1_2_46
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/08/31
    ジャーナル フリー

    ナラティブ(物語)形式の情報に接するとき、人は通常とは異なる説得プロセスを辿ることが、ナラティブトランスポーテーション概念として論じられ、そのメカニズムは自己参照やメンタルシミュレーションの理論で説明されている。本研究では、クチコミがナラティブ構造をしていることに注目し、クチコミ(ブログ)が受け手の対象商品や媒体の評価に与える影響を、ナラティブトランスポーテーションの研究知見をベースにモデル化し、妥当性を確認した。受け手がブログのナラティブ構造を強く知覚するとき、受け手はナラティブトランスポーテーションを進め、その結果、対象の商品や媒体の評価にプラスに影響することが明らかになった。

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