日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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36 巻, 5 号
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総説
研究論文
  • 熊谷 八百三, チャールス エクストランド
    2000 年 36 巻 5 号 p. 179-184
    発行日: 2000/05/01
    公開日: 2015/03/31
    ジャーナル フリー
    ポリエチレンにマイカ(雲母)を充填することで剛性の高い複合材料が得られる。優れたマイカ強化複合材料の表面処理剤として油脂とその脂肪酸の効果が,非極性樹脂に用いられるシランカップリング剤と比較,検討.された。引張り強度に関してシランカップリング剤で25%,脂肪酸で50%の向上力見られた。油脂は脂肪酸ほどの効果はなく,シランカップリング剤と同程度であった。引張り衝撃強度の向上にも乾'性油から得られる脂肪酸が最も効果的であった。表面処理されたマイカとマトリックフ樹脂との間での架橋反応が乾性油の自動酸化によって進行する。
研究論文
研究論文
研究論文
  • 河合 晃
    2000 年 36 巻 5 号 p. 172-175
    発行日: 2000/05/01
    公開日: 2015/03/31
    ジャーナル フリー
    マイカを壁開することによって原子スケールで平坦な表面を形成し,その表面における曲率半径20nmの微細探針(Si3N4製)の摩耗特性を解析した。探針先端の摩耗によって生じるマイカ表面での接触面積変化に注目し,探針の吸着力変化として摩耗特性を解析した。マイカ表面での探針の摩耗は,探針に荷重0.5nNを掛けながら,走査速度が16.3μm/sで12.8mmの距離を滑らせることで行った。それにより,約0.3μmの深さの摩耗が生じた。マイカ表面での探針の吸着力は,滑り距離が長くなるにつれて増加することを見出した。よって,摩耗による探針先端の僅かな形状変化を吸着力変化として検出できることを示した。
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