日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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37 巻, 12 号
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総説
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技術論文
  • 前田 直実
    2001 年37 巻12 号 p. 487-493
    発行日: 2001/12/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    異型品押出に木粉・木材繊維が使用されることは新しい技術ではないが,木粉・木材繊維を充填材としてではなく主原料として使用し,新しい可能性と最終製品に新特性を得るための技術が開発された。木粉・木材繊維が70%-90%の高充填の原材料での押出成型が可能である。少量の合成樹脂は適切な押出成型を行うために加えられるだけである。この木粉・木材繊維高充填押出成型の新技術は,異方向コニカル2軸押出機の使用,特殊スクリューの開発,特殊金型の開発などによって確立されている。この技術によって製造された複合木材製品は,新しい材料としての明確な利点を示し,これまで木材製品・合板・MDFボード等の従来の材料が排されてきた部分をカバーする事が出来る。同時に,日本ではリサイクル関連技術として大いに注目を集めており,これからの社会的要求として大きなニーズを生み出すであろうと考えられる。また,木粉・木材繊維のみではなく,さまざまな天然繊維を用いての押出成型も可能である。
研究論文
  • 永松 ゆきこ, 船岡 正光
    2001 年37 巻12 号 p. 479-486
    発行日: 2001/12/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    相分離系変換システムにて合成したリグニン系素材(リグノ‐p‐クレゾール,リグノ‐2,4‐ジメチルフェノール)をメチロール(HM)化し,それぞれネットワーク生長型およびリニア生長型プレポリマーを誘導した。両プレポリマーを所定の割合でブレンドし,熱架橋処理した結果,リニア型からネットワーク型まで高次構造の異なる各種架橋体が得られた。架橋体はいずれも分子内スイッチング機能(C1フェノール核のC2炭素への求核攻撃)によって高度に解放され,特にリニア型のHM‐リグノ‐2,4‐ジメチルフェノール架橋体は架橋前のオリジナル素材と同等のスイッチング効果を保持していた。セルロースとの複合成形体において,その寸法安定性はネットワーク生長型HM‐リグノ‐p‐クレゾールの混合比の増加につれて向上した。スイッチング機能により,複合体はセルロース区分とリグノフェノール区分とに再分離可能であった。
研究論文
  • 山田 竜彦, HU Yanhong, 小野 拡邦
    2001 年37 巻12 号 p. 471-478
    発行日: 2001/12/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    木粉やセルロース等のリグノセルロース系物質を酸触媒存在下,平均分子量400のボリエチレングリコール(PEG400)等のポリヒドリックアルコール類を用いて液化した。PEG400を用いた木材液化の場合,液化が進行すると縮合残渣が形成された。この種の縮合残渣は木材液化と同じ反応条件におけるセルロースの液化反応においても形成された。これらの結果は木材液化反応条件においては,縮合可能なリグニンを持たないセルロース自身も縮合残渣を生ずることを示している。この縮合はPEGとグリセリンの混合液化試薬を用いることで回避することができる。セルロースの液化反応で生じた縮合残渣は5‐ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)を用いたモデル実験で生じた縮合残渣と極めて類似したIRスペクトルを示した。これらの結果はセルロースの分解と分解物の縮合のメカニズムは以下の行程を経るとことを示唆している。まずセルロースが分解しグルコシド類を生じる。次にグルコシドは中間体としてHMF派生物に変換される。このHMF派生物はさらに分解してギ酸エステルを放出し,レブリネートを生じる。その一方で,HMF派生物は縮合残渣を形成するポリマーを生じるようにも変換される。
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