日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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37 巻, 10 号
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総説
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研究論文
  • 村瀬 正次, 加藤 千昭
    2001 年 37 巻 10 号 p. 385-392
    発行日: 2001/10/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    下地処理にクロメート処理を施したポリエチレン被覆鋼材の接着耐久性を調査した。実験室での高温の促進試験結果から予測された接着耐久性は,海中暴露された同サンプルの接着劣化耐久性とほぼ一致した。この結果からより高温での接着耐久性の調査により低温側の接着劣化挙動が予測できた。クロメート処理を施したポリエチレン被覆鋼材の接着劣化は,水中の溶存酸素の影響を受ける。また剥離界面から,ポリエチレン被覆下の鋼面でミクロセルによる腐食反応が観察された。アノード側は鋼の溶解,カソード側はクロメートの溶解に起因する接着界面の劣化が接着劣化を引き起こしたと推定される。
研究論文
  • 片上 英治, 上原 徹, 片山 裕之
    2001 年 37 巻 10 号 p. 380-384
    発行日: 2001/10/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    親水性材料表面のはっ水化を目的に,エチレンのプラズマ重合処理を検討した。処理表面の湿潤性はグリセリン接触角によって評価し,エチレン堆積膜の厚さは,エリプソメトリーを用いて測定した。結果として,流速0.1L/minのエチレン気流下,12.75kVで5分間プラズマ処理すると,推定10.5nm厚さのはっ水性膜が堆積することが分かった。同様にして,平滑化木材表面のプラズマ処理を行い,コナラおよびダグラスファー表面のはっ水化に成功した。処理した木材は,10日間水中に浸漬してもはっ水生を維持していた。処理前後の差は肉眼では判断できなかった。
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