日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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37 巻, 4 号
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総説
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研究速報
研究論文
  • 村瀬 正次, 加藤 千昭
    2001 年 37 巻 4 号 p. 140-145
    発行日: 2001/04/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    ポリエチレン被覆鋼材の80~25°Cでの温水浸潰後の90度剥離強度を調査し,湿潤環境での接着耐久性を調査した。ポリエチレン/接着性ポリエチレン/鋼材,ポリエチレン/接着性ポリエチレン/エポキシプライマー/鋼材,各被覆系の20Ncm-1に至る時間の温度依存性はアレニウス式に従う。これから得た見掛けの活性化エネルギーは,ポリエチレンへの水の拡散のそれと概ね一致した。これらの被覆系では,水の拡散が接着劣化の律速因子と考えられる。また,高温での温水浸漬試験での結果から,より低温の接着劣化が予測できる。
研究論文
  • 越智 光一, 小山 勢世, 田中 誠司, 松尾 賢司
    2001 年 37 巻 4 号 p. 133-139
    発行日: 2001/04/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    従来のフェノールノボラックを硬化剤としたエポキシ樹脂のネットワーク中に剛直棒状分子である芳香族ポリアミド樹脂を硬化剤として組み込むことで硬化物の弾性率や耐熱性を向上させながら強靭性を改善しようとした。その結果,芳香族ポリアミド樹脂を添加すると硬化物の耐熱性は加成性の範囲を超えて向上し,同時に強靭性も改善された。耐熱性の改善は運動性の低い芳香族ポリアミド樹脂が硬化剤としてエポキシ樹脂と反応し,ネットワーク中に組み込まれたことに起因すると考えられる。強靭性の改善は,剛直な芳香族ポリアミド樹脂の添加に伴い硬化過程での分子内架橋が抑制され硬化物の橋架け密度の均質性が向上したと同時にミセル間をつなぐポリアミド樹脂分子か亀裂の進行を妨げたためと考えられる。
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