日本接着学会誌
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37 巻, 7 号
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総説
総説
技術論文
  • 古川 信之, 大森 史博
    2001 年37 巻7 号 p. 273-277
    発行日: 2001/07/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    ポリイミド-ポリシロキサン共重合体はランダムブロック共重合体であり,ハードセグメントとして芳香族ポリイミド鎖を,ソフトセグメントとしてポリシロキサン鎖から成り,高機能接着剤や高機能コーティング剤として用いられている。今回,AFM位相検出モード(Phase Detection Mode)を用いた表面の動的粘弾性特性の観測から,サブミクロンレベルにおける各セグメントの分布状態について考察した。その結果,塗膜表面の各セグメント相は,シロキサンが増加するにつれて,シロキサン相の結合が進み,連続相と分散相の区分がつけにくい柵造になっていることが分かった。また,ポリイミド-ポリシロキサン共重合体塗膜の表面形状は,数ナノメーターレベルでの凹凸が観測され,ポリシロキサンブロック鎖長およびシロキサンブロック含有率により異なっていた。
研究論文
  • 牧野 一成, 五十嵐 泰昭, 井上 忠信, 北條 正樹, 田中 基嗣, 落合 庄治郎
    2001 年37 巻7 号 p. 266-272
    発行日: 2001/07/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    Push-out試験でのき裂進展の初期状態を,有限要素解析を用いて解析した。エネルギ解放率の計算では,熱残留応力および周辺繊維の影響を考慮した。圧子側と支持側のき裂に対するエネルギ解放率の比較から,以下の結論が示された。母材が樹脂の複合材料に相当する母材の弾性率が低い場合には,支持側からはく離が発生する。母材がセラミックスの複合材料に相当する母材の弾性率が高い場合には,圧子側からはく離が発生する。さらに,この解析のガラス基複合材料(SiC/LAS)でのPush-out試験の実験結果への適用を試みた。SEM観察から,圧子側先端に長さ5µmの炭素コーティング層のはく離が見られた。実験での荷重‐変位線図の傾きは,界面を完全接着だと仮定したときのFEMシミュレーションと一致した。SiC/LASの界面破壊じん性は,Push-out試験の変位と初期はく離長さから,26J/m2と計算で求まった。
研究論文
  • 佐藤 暢也, 中村 通利, 稲垣 愼二, 山田 英介
    2001 年37 巻7 号 p. 259-265
    発行日: 2001/07/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    分子量の異なるポリオキシプロピレングリコール(PPG)をソフトセグメントとするウレタンプレポリマーと水酸基を有する2種類のビスフェノールA型エポキシ樹脂の混合物を反応させ,PPGウレタン鎖延長エポキシ樹脂を調製した。その樹脂をジシアンジアミド硬化系の一液性接着剤とし,その硬化物の諸物性とそのPPGウレタンプレポリマーの分子量との関係を検討した。PPGウレタンブレポリマーの分子量により接着物性,破壊靭性及びモルホロジーに大きな影響を与えることを認めた。二官能PPGを原料として用いた場合,分子量が1000,2000,3000と増大すると共にエポキシ樹脂に対する相溶性が低下し相分離しやすくなる傾向であるが,分子量2000系が最も接着強度が高いことを認めた。また,三官能PPG3000系は二官能PPG2000系と同レベルの接着強度及び類似のモルホロジーを示すことから,PPGウレタンプレポリマーのイソシアナート当量も重要な因子であると考えられる。
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