日本接着学会誌
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37 巻, 8 号
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総説
総説
技術論文
  • 永田 員也, 日笠 茂樹, 酒木 大助, 小林 淳, 三橋 いずみ, 川口 亮, 福武 和正, 平尾 裕之
    2001 年37 巻8 号 p. 309-315
    発行日: 2001/08/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    ヘンシェルミキサーを用い重質炭酸カルシウム(平均粒子径1.4mm)とタルク(3.2mm)をそれぞれ重量比3/1,1/1,1/3での混合と同時にステアリン酸による表面改質を行うことにより複合(ハイブリッド)フィラーを調製した。得られたハイブリッドフィラーおよび両者のフィラーを乾式で混合したブレンドフィラーをポリプロピレン(PP)に二軸押出機にて混練し,射出成形機で試料を調製した。これらフィラーの走査型電子顕微鏡観察の結果,ハイブリッドフィラーはブレンドフィラーと大きく異なり,混合時の衝突エネルギー,表面改質,粒子形状の違いなどにより微粒子炭酸カルシウムやタルクの凝集塊が十分に解砕されていた。ハイブリッドフィラー充填複合材料はそれぞれの粒子が均一にマトリックスに分散していた。得られた複合材料の力学特性を測定した結果,ハイブリッドおよびブレンドフィラー充填複合材料の弾性率や降伏強度はタルク配合比増加とともに向上し,タルクがこれらの力学特性改善効果に大きく寄与していることが明らかとなった。ブレンドフィラー充填複合材料ではタルク充填により衝撃強度が大きく低下した。一方,ハイブリッドフィラー充填複合材料の衝撃強度はフィラー充填量40%を除いてタルク含有量が10wt%以下ではマトリックスPPの38kJ・m-2よりも高い衝撃強度であり,炭酸カルシウムの配合比が高いほど優れた衝撃強度を示した。このハイブリッドフィラーの衝撃強度改善効果は解砕微粒子炭酸カルシウムの応力分散作用およびタルク凝集塊の解砕が主な要因であると考えられる。
技術論文
  • 原 朋敬, 小泉 延恵, 河合 晃
    2001 年37 巻8 号 p. 303-308
    発行日: 2001/08/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    多層構造内のレジスト膜を熱処理すると,レジスト膜中に含まれる溶剤の蒸発によって粘性指状(VF: Viscous Fingering)の微小空隙が多数形成される。本研究では,空隙形成に伴うレジスト膜の応力緩和と応力集中に注目して,Glass/レジスト/Cu/Al/Glass多層構造の破壊特性解析を行った。実験では,レジスト膜によって張り合わされたGlass基板とCu/Al/Glass多層基板間の破壊強度を,引張り試験機を用いて測定した。その結果,レジスト膜中の空隙面積の増加に伴いレジスト膜の破壊強度が高くなることと,空隙周辺ではAl/Glass界面での剥離が生じることを見出した。有限要素法による応力分布解析により,これらの現象の原因が,空隙形成に伴うレジスト膜の内部応力緩和と,空隙周辺部での応力集中であることを見出した。
研究論文
  • 村瀬 正次, 加藤 千昭
    2001 年37 巻8 号 p. 298-302
    発行日: 2001/08/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    エポキシプライマー層を下地処理としたポリエチレン被覆鋼管について,被覆層側から鋼管側へ温度勾配が存在する湿潤環境での接着劣化挙動を調査した。被覆層側が高温で鋼材側が低温度の時は,水のポリエチレン被覆層中の拡散が促進され,接着劣化が早くなった。被覆層の接着強度(90度剥離強度)が20Ncm-1になる時間の温度依存性から,温度差0,6,10,15°Cのいずれの時もほぼ同じ温度依存性を持ち,温度依存性の傾きから得られた活性化エネルギーはいずれも水のポリエチレン膜中の拡散のそれと一致した。温度差DTと20Ncm-1になる時間の関係を求めた。これは,水の拡散により説明することができる。
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