日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
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37 巻, 9 号
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総説
総説
研究速報
  • 阿部 貴人, 河合 晃
    2001 年 37 巻 9 号 p. 353-357
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    近年,ミクロな視点から,固体の付着・凝集特性を解析する技術の開発が望まれている。本論文では,原子間力顕微鏡 (AFM: Atomic force microscope) の微細探針を用いて,微細レジストパターンに直接荷重を加える手法により,その弾性特性を解析する。実験では,線幅が60nmの電子線用化学増幅型レジストパターンのバネ定数の導出を試みる。まず,先端形状の異なる3種類の微細探針を用いて,実験条件の最適化を行った。次に,微細探針とレジストパターンから構成される連結バネモデルを考えることで,レジストパターンのねじれのバネ定数を算出した。その結果,バネ定数を403N/mと見積もることができた。本論文では,AFMを用いたレジストパターンの弾性解析の妥当性を考察する。
研究論文
研究論文
  • 木原 幸一郎, 吉良 誠, 磯野 宏秋, 京極 秀樹, 杉林 俊雄
    2001 年 37 巻 9 号 p. 339-347
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    円筒突合せ接着継手を伝播する応力波の値とその伝播過程について検討することにより,衝擊引張負荷を受ける接着剤の強度を調べた。試験片は被着体の中心軸を一致させることが比較的容易な中空円筒突合せ形状とし,接着層厚さは比較的薄い0.05mmと応力波の伝播過程が測定可能な30mmの2種類とした。それぞれの接着層厚さについて,一次元弾性波理論と有限要素法により接着層内の応力の経時変化を解析した結果,両解析結果はよく一致した。また,これらの解析値は実験値ともよく一致し,一次元弾性波理論は本試験片の解析にも適用可能であることを確認した。接着層厚さが薄い場合,接着層内における応力の分布は静的負荷下の分布と同様であるため,応力波が透過する被着体の応力値を測定することにより接着剤の衝撃引張強度が評価できることを示した。本評価方法を用いて5種類のゴム変性エポキシ系接着剤の衝撃強度を測定し,それぞれの静的強度と比較した。5種類の接着剤すべてにおいて衝撃強度は静的強度の2倍程度であった。
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