日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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38 巻, 5 号
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総説
研究速報
  • 河合 晃
    2002 年38 巻5 号 p. 169-172
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    両面を異なる材質で樵成した微細カンチレバーを大気中に暴露した場合,湿度変化に応じて微細カンチレバーにたわみ変位が生じる。Au膜とSi3N4膜を微細カンチレバーの上下面に形成した場合,相対湿度の増加に伴ってレバーはSi3N4膜側へたわんだ。また,カンチレバーの両面をAu膜で形成 した場合は,たわみ変位は殆ど生じなかった。すなわち,微細カンチレバーのたわみ変位は,レバーの上下面への水蒸気の吸着特性に対して差動的に生じると考えられる。これらのメカニズムを,固体 表面での水蒸気のクラスター核生成における活性化エネルギーの点から考察した。微細カンチレバーのたわみ変位を利用することにより,湿度センサーとしての応用が期待できる
技術論文
  • 浦濱 圭彬, 長崎 国夫, 茂木 理恵, 土井 知子, 田中 良和, 佐々木 眞利子
    2002 年38 巻5 号 p. 164-168
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    非接触で変位の測定ができるレーザフィードモニターを用い,パソコンをデータロガーとして接続することにより,対数時間等の任意の時間設定で測定可能な凝集力測定装置を作成した。時間の対数で数値微分することにより粘着剤の遅延スペクトルを求める手法を確立した。ポリマー/タッキファイヤ系粘着剤において,副成分であるタッキファイヤの化学構造,軟化点の差が遅延スペクトルのどの時間領域に表れるかを検討した結果,タッキファイヤの化学構造の差異は短時間領域に,また軟化 点の差異が長時間領域に表れることが明らかになった。これは主成分ポリマーに対する研究結果と同じである。流動項を含んだ測定データをそのまま単純に数値微分して遅延スペクトルを求める手法により粘着剤バルク物性の差をより明確にとらえることが出来た。本遅延スペクトルによる粘着剤物性 の評価方法は,粘着剤評価の非常に有効な手段となりえる。
研究論文
  • 永田 員也, 日笠 茂樹, 西 勝志, 岩蕗 仁, 児子 英之
    2002 年38 巻5 号 p. 158-163
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    水酸化アルミニウム(Al(OH)3)表面に存在するNaOHやNaNO3などのアルカリがγ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MGPS)の表面改質反応ならびにMGPS表面改質Al(OH)3充填加硫エチレン-プロピレン-ジエン ターポリマー(EPDM)の力学特性に与える影響について検討した。Al(OH)3のMGPS表面改質量は表面のNaOH量に大きく依存し,NaOH量が多いほど大きかった。NaOHを0.lwt%添加したAl(OH)3表面のMGPS量は最も小さく,Na+はMGPS改質反応に大きな影響を与えなかった。加硫ゴムの破断強度はAl(OH)3表面のMGPS量増加とともに増加したが,同じMGPS表面改質量では表面NaOH量の多いほうが破断強度は小さかった。一方,0.1wl%NaNO3添加試料ではMGPS改質により破断強度は最も大きく改善された。0.1wt% NaNO3添加試料および表面NaOH量が0.04wt%までの試料の300%モジュラス(M300)は大きく改善されたが,NaOH量が0.1wt%の試料のM300は著しい補強性改善は認められなかった。
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