ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)溶液中においてアンモニアを触媒として,テトラエトキシシランの加水分解,重縮合によりシリカ微粒子を合成した。シリカ微粒子の成長およびモルホロジーにおよぼす溶媒の種類およびHPCの分子量の影響について検討した。n一ブタノールおよびエタノール中ではHPCの添加によって,シリカ微粒子の成長は抑制された。また,HPCによる粒子径の抑制の効果は,分子量が大きいものを用いた場合の方が顕著であった。シリカ微粒子の生成過程においてHPCが化学吸着することによって粒子成長が抑制されるものと考えられた。
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