日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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40 巻, 3 号
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総説
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研究論文
  • 門多 丈治, 長谷川 喜一, 舩岡 正光, 鷲見 章
    2004 年40 巻3 号 p. 101-105
    発行日: 2004/03/01
    公開日: 2014/11/30
    ジャーナル フリー
    天然リグニンから相分離システムにより誘導されるリグノフェノールの木材用接着剤への展開について検討した。樹木中のリグニンは,樹木の骨格となるセルロース繊維をまとめる接着剤としての役割を担っており,そのリグニンから誘導されるリグノフェノールにも同様の接着性能を有していると思われる。リグノフェノールの構造中には多くのフェノール性水酸基とアルコール性水酸基を有しており,電子吸引性置換基との間に強固な水素結合を形成することが可能であると思われる。そこで,リグノフェノールと電子吸引性置換基を有するポリマーとの複合化による木材用接着剤の開発を試みた。その結果,リグノフェノールとポリアクリル酸エステルを複合化した接着剤は,木材用として充分な接着強度を有することが分かった。また,複合物のIR測定およびDSC分析から水素結合性と接着性能の関係を考察した。
研究論文
  • 瓦田 研介, 飯田 孝彦, 近江 正陽, 冨永 洋司, 福田 清春
    2004 年40 巻3 号 p. 94-100
    発行日: 2004/03/01
    公開日: 2014/11/30
    ジャーナル フリー
    絹フィブロイン(SF)を用いた木材接着の可能性について圧縮せん断接着強さ試験から評価した。また,SFにエマルジョンタイプのイソシアネート(EIC)を添加した際の接着耐水性について調べた.さらに,EICとSFから調製したフイルムの特性について検討した。絹フィブロインの接着強さは,30℃の水中に3時間浸せきさせても常態試験にくらべて低下しなかった。EIC/SF比の増加に伴い接着強さは向上したが,60℃の水中に3時間試料を浸せきさせた場合,すべての試料の木部破断率は1(1%以下であった。EIC/SFフイルムの引張り試験結果から,水の収着による接着層の凝集力の低下か木部破断率の低下の主な原因であると考えられた。EIC/SF比の増加によりEIC/SFフイルムの易は低温側へシフトし,熱膨張係数は増加した。したがって.EIC/SFフイルム中では,絹フィブロインのsilkⅡ型構造などを形成している結晶部分はハードセグメントを,水や変性EICに含まれるポリオール類などに反応したEICがソフトセグメントであることが推測された。
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