日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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41 巻, 3 号
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総説
研究論文
  • 中村 恵美, 北川 武, 大川 浩作, 山本 浩之
    2005 年41 巻3 号 p. 93-103
    発行日: 2005/03/01
    公開日: 2014/11/30
    ジャーナル フリー
     反対電荷を有する2種類の高分子電解質水溶液を混合すると,高分子間の静電相互作用により瞬時にポリイオンコンプレックスが形成され,水不溶性の球状カプセルを作成することができる。この反応を利用して,水系においてアニオン性のジェランおよび硫酸化ジェランとカチオン性のキトサンとの多糖複合カプセルを作成し,その特性を明らかにした。キトサン-ジェランカプセルは,医薬品,酵素,およびタンパク質を含む低分子物質に関して徐放性を示し,土壌糸状菌により生分解された。また,粉末磁性体を内包することによりカプセルに磁性を付与することができた。カプセルは重金属イオンをよく吸着し,特に銅イオンに対して高い親和性を示した。さらに,ジェランに硫酸基を導入すると,カプセルの組成は変化し,それに対応して金属イオン吸着量も変化した。
研究論文
  • 岸 肇, 内藤 武見, 松田 聡, 村上 惇, 村司 雄一, 中川 善嗣
    2005 年41 巻3 号 p. 84-92
    発行日: 2005/03/01
    公開日: 2014/11/30
    ジャーナル フリー
     ビスフェノールA型エポキシ樹脂オリゴマー数種を組み合わせエポキシ当量分布の異なるエポキシ組成を作成し,ジシアンジアミド硬化樹脂の物性とナノ櫛造との関係を考察した。硬化樹脂の平均架橋密度を表すと考えられるゴム状平坦領域貯蔵弾性率E'rが同等レベルの硬化樹脂組成物3種の比較において,原料エポキシ当量分布(分子量分布)の拡大につれ硬化樹脂のガラス転移温度は低下し,溶剤吸収速度が増加する傾向が見られた。他方,エポキシ当量分布が広い組成ほど圧縮降伏応力は高くなり,逆にエポキシ当量分布が狭い組成ほど圧縮破壊ひずみ(応力)や破壊靭性値は向上した。これらの硬化樹脂物性は,平均架橋密度の影響を受けるだけでなく,架橋形成過程で生じた不均質構造,すなわち走査型プローブ顕微鏡解析や電子顕微鏡解析から示唆されるナノレベルの構造因子に強く支配されたと考えられる。
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