日本接着学会誌
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42 巻, 8 号
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総説
総説
技術論文
  • 藤田 晶, 宮崎 光, 松田 聡, 岸 肇, 村上 惇
    2005 年42 巻8 号 p. 323-328
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2014/12/31
    ジャーナル フリー
    木材とレゾルシノールとの加溶媒分解反応により得られる液化木材を前駆体として合成した木材エポキシ樹脂の接着性能を評価した。鋼板を被着体とした場合,木材エポキシ樹脂の引張せん断接着強さはビスフェノールA型エポキシ樹脂に及ばないが,木材単板を被着体とした場合は逆に,木材エポキシ樹脂はビスフェノールA型エポキシ樹脂の約2倍の引張せん断接着強さを発現した。破壊モード観察の結果,被着体木材内での破壊が主に生じており,木材エポキシ樹脂が木質バイオマスとの良好な接着性を有することがわかった。このバイオマス接着性の応用展開として,木材エポキシ樹脂をマトリックス材とし亜麻繊維を強化材とするバイオマス複合材を調製した。その破断面からも,木材エポキシ樹脂特有の植物繊維への高接着性が認められ,高性能バイオマス複合材創出への糸口を見いだした。
技術論文
  • 谷中 一朗, 木賀 大悟, 堀 成人, 竹村 彰夫, 小野 拡邦
    2006 年42 巻8 号 p. 317-322
    発行日: 2006/08/01
    公開日: 2014/12/31
    ジャーナル フリー
    ロジン系タッキファイヤーが配合されたエマルション型アクリル系粘着剤を塗布した粘着テープをステンレス板に貼り付けて保存した場合の粘着剤の臨界表面張力 (γc)の経時的な変化を測定した。タッキファイヤーを含まない系では長期保存により,γcは経時的に著しく上昇する傾向があり,特に,高温保存する場合にその傾向は顕著であった。タッキファイヤーを含む系統では,23℃の保存ではγcは経時的にほぼ一定値を取るが,70℃の保存ではγcが経時的に上昇することが観察され,タッキファイヤー配合量が異なる粘着剤であってもγcは約22mN/mに収束する可能性を示唆した。また,高温長期保存でのγcの経時的な上昇と表面層タッキファイヤー濃度の経時的な上昇との間に高い線形性を確認し,タッキファイヤーの表面層へのマイグレーションのドライビングフォースは,粘着剤と被着体との表面エネルギーの最小化による作用であると結論づけた。
研究論文
  • 山田 雅章, 滝 欽二, 渋谷 光夫
    2006 年42 巻8 号 p. 309-316
    発行日: 2006/08/01
    公開日: 2014/12/31
    ジャーナル フリー
    側鎖にアセトアセチル(AA)基を有するAA化PVAを用いて,pMDIを添加した際の水溶液中でのpMDIとの反応性や加温処理による架橋の形成を一般PVAと比較しながら検討を行った結果,以下のことが明らかになった。PVA水溶液中のイソシアネート基消費速度は,AA化PVAを用いた方が一般PVAよりも大きく,AA化PVA中のAA基は,OH基に比べてpMDI中のNCO基に対する反応性が優れていることが明らかとなった。硬化フイルムの動的粘弾性測定の結果,一般PVAよりもAA化PVAの方がゴム状平坦部でE'が高く,これから算出した架橋密度は,AA化度の高いPVAほど高い値を示した。120℃で2時間加温したAA化PVAフイルムは水に対する溶解性が大きく低下した。PVA水溶液を使用した木材の接着性能は,pMDIの添加および120℃の加温養生を行うことによって,特にAA化PVAで耐水接着性能が向上した。なお,木材接着においてはAA化度の最適値が存在し,AA化度7~9%付近で接着強さは最大になった。
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